22日からは「小雪」となり、年末が駆け足でやって来そうだ。今年は日本各地の離島や半島歩きに重点を置いていたが、残念ながら夏場の暑さに負けて、計画していた離島歩きを全く遂行することが出来なかった。今日は、来年への期待を込めて、来年の干支の字の付く唐津の「馬渡島」をS氏と共に楽しく歩いて来た。島歩きの終了後は、単独で「名護屋城跡」の「カンコノキ」を鑑賞し、帰路では、芥屋海岸に立ち寄り、夕陽と「ダルマギク」「ハマベノギク」「ホソバワダン」の冬の海岸を飾る花々を鑑賞した。
〇「小雪」・・・11月後半になって、いよいよ寒い日が増えてきました。それもそのはず、今日11月22日(土)から「小雪」に入ります。まだ雪が降らない地方が多い一方で、北国や山からは、雪の便りが次々に届く頃です。小雪は静かに冬の到来を告げてくれる時季です
「馬渡島」へは、名護屋港からフェリーで30分(片道1000円)。流石に冬の玄界灘は波が荒く、小型のフェリーは怖いくらいに揺れた。歩行時間三時間半。距離9.1km。最高点番所ノ辻(237m)。
〇馬渡島・・・名護屋港から12kmの位置に浮かぶ周囲14kmの小さな島。白亜のカトリック教会天主堂が島のシンボル。島原の乱を逃れ、隠れキリシタンが移り住んだというカトリックの新村と仏教の本村に分かれており、厚い信仰で知られる。野生のキジやヤギ、マダラシマイワマツなど珍しい動植物も生息する。

最高点「番所の辻」(237m)から「大山」(202m)の展望。

番所ノ辻周辺は「シロダモ」の原生林でビッシリ。山頂展望所の標識と三角点。

番所ノ辻から大山に向かうのは危険。断崖絶壁を覗き込んだだけで撤退。

二峰目の「八ノ尾ノ辻」へは金網ネットで周囲が囲まれていたので、三角点には到達出来ないかなと思っていたら、S氏が執念で藪に入り、雑木林の中に三角点と山頂標識を発見した(笑)。
〇「馬渡島教会」・・・馬渡島カトリック教会は佐賀の離島、馬渡島にあるカトリックの教会です。ここは離島ならではの豊かな自然に囲まれていて、その中に佇む教会の姿からは神聖な印象を受けます。白くて美しい教会です。八角のドームを乗せた方形の鐘塔はこの教会堂を特徴付けるもので、鐘塔上部の構成構造は紐差教会堂とよく似ています。内部はリブ・ヴォールト式の天井が美しく、全てのアーチはが尖頭形になっています。地域の歴史と美しい建築を楽しめる人気のスポットです。

モッコク、元寇
〇元寇・・・玄界灘に浮かぶ馬渡島(まだらじま)。そこに自生する香酸柑橘が「ゲンコウ(元寇)」です。馬渡島は、人口約500人という小さな中に、仏教とカトリックが共存する独特の文化を持つ島。江戸時代後期、キリシタン弾圧を逃れるために長崎や平戸、五島から移住してきた人々によってカトリックが広まったと言われます。「ゲンコウ」は、そのカトリック集落のほうに生えていたことから、外国人神父が持ち込んだのではないかという説もあります。レモンの酸味とミカンの甘味を併せ持ち、料理を引き立てる名脇役として、最近は京都の料理店でも珍重されています。カクテルやスイーツの素材としての可能性も大きい。

島内で鑑賞した木の実。ムベ、アキグミ、ムラサキシキブ。サネカズラ。

島内で鑑賞した花と実。シマカンギク、サルトリイバラ、タマムラサキ、ノイバラの実。

馬渡島からは13時のフェリーで名護屋港に戻った。名護屋港からは、単独で名護屋城跡を見学することにした。名護屋城本丸跡からの馬渡島、名護屋港方面の展望。

「太閤が 睨みし海の 霞かな」・・・名護屋城本丸跡の「カンコノキ」の大木を鑑賞することが目的だった。この大木は何度も見たが、「カンコノキ」の大木であるとは知らなかった。
〇カンコノキ・・・近畿地方以西の日本各地に分布するコミカンソウ科の落葉低木。
「カンコ」の由来には諸説あるが、果実が奈良時代に仏教と共に伝わったカッコという菓子(小麦粉で作り、油で揚げたもの)に似るという説、葉の様子がカンコ船(北陸や山陰に多い船底の平らな小型漁船)に似るという説が知られる。 開花は7~10月で、葉の脇から伸びた花柄に白あるいは淡い黄色の花が数輪ずつ垂れ下がる。花に花弁はなく、葉陰に咲くためあまり目立たないが、花弁のような萼が6枚ある。雌雄同株が基本だが稀に雌雄異株で、雄花には6本の雄しべがあり、雌花の子房は偏った球体で内部は4~6室に分かれる。雌花の後にできる果実は直径6ミリほどでシキミやカボチャに似ており、熟すと自然に裂けて朱色の種子が顔を出す。種子は果皮が落下しても軸に残り、乾いて固まるため「乾固」をカンコの語源とする向きもある。
帰路は芥屋大門に立ち寄り、黒磯海岸で夕陽の風景と、冬季に咲く「ダルマギク」・「ハマベノギク」・「ホソバワダン」の花を鑑賞することにした。
〇ハマベノギク・・・ハマベノギクは海岸の砂浜や岩場に生える野菊の仲間。地面を這うように茎を伸ばして大きな頭花を咲かせる様は見ごたえがある。自生地は中部以西の日本海側に限られる。中部から近畿では砂浜に多いが、九州では岩場で見かけることが多い。この海岸では珍しくピンク色の花が開花していた。

夕陽に輝く黒磯海岸の「ダルマギク」、「ハマベノギク」の景。福岡県の北部海岸線から長崎県の海岸線まで「ダルマギク」、「ハマベノギク」、「ホソバワダン」が咲く群生地があるが、九州内ではこの黒磯海岸が、まとまった開花域ではナンバーワンかな。夕日に映えてとても綺麗だった。

夕陽に輝く「ホソバワダン」の群生。

綺麗な夕陽の景色だった。

