16日に猪瀬戸湿原を花鑑賞で歩いた際に、今まで観たことも無い蛾に遭遇した。調べてみると希少で大変珍しい蛾みたいだ。花の鑑賞に行ってこんな希少な蛾に遭遇出来るとは何とも有難い一日になったね。まだいるかも知れないから、明日また湯布院まで走ろうかな(笑)。
幸運を運んでくるといわれるオオミズアオは、アゲハチョウと同じくらいの大きさがある蛾で、その全身のほとんどは薄い水色をしています。見つけたら幸せになれるといわれているオオミズアオです。
〇希少で珍しい蛾だから・・・オオミズアオが見ると幸せになれるといわれているのは第一に、その存在が希少だからという理由が挙げられます。オオミズアオのレア度が高く、普段の生活の中でなかなか見る機会がないからこそ、“見られたらラッキー”といわれるようになったのです。また、オオミズアオは非常に短命な蛾であり、もともとの生息数も少ないことから絶滅危惧種とされており、それがまた一層オオミズアオの存在を特別なものとし、幸運の象徴としてのイメージを押し上げているのだと考えられるでしょう。
〇白く輝いて見えるから・・・オオミズアオは近くで見ると薄い水色、または緑がかった水色に見えるのですが、遠目で見たときに白色に見えることがあります。光の加減や飛んでいるときなどは白く輝いて見えるため、それが幸運の象徴といわれる理由となったと考えられるのです。なぜなら、白い蛾そのものが幸運の象徴とされているため。白い蛾を見ると恋愛運や仕事運、金運がアップするといわれているので、光の加減や飛んでいる姿で白く見えるオオミズアオも縁起が良い、幸運をもたらしてくれるといわれるようになったと考えられます。
〇再生と復活の象徴だから・・・蛾や蝶は卵から生まれ、幼虫となり、その後サナギになって孵化するという習性を持っています。そのため、古くより再生と復活の象徴とされてきたのです。新しいものが生まれる、良いものが生まれてくるという意味に加えて、悪い運気になっていたものが一度ストップし、新しく良いものとして生まれ変わる、または一度ダメになってしまったもの、壊れてしまったものが再生するという好転の象徴として受け取ることもできるからこそ、オオミズアオが幸運の象徴とされているのだと考えることもできるでしょう。
〇月の女神アルテミスの使者だから・・・オオミズアオの学名は“Actias aliena(アクティアス アルティナ)”といいますが、これは近年変更された学名であり、もともとは“Actias artemis(アクティアス アルテミス)”でした。この名前は月の女神であるアルテミスが由来となっています。英語では“Moon moth”(月の蛾)という名前で呼ばれているのですが、薄いブルーの美しい羽根に月の光を受けて幻想的に飛び回る姿がこのような学名や英名の由来となったのでしょう。そのため、オオミズアオはアルテミスの使者であり、オオミズアオに出会えるとアルテミスの恩恵を受けることができると言い伝えられるようになったのです。アルテミスはギリシャ神話に登場する月と狩猟の女神です。神々の王者であるゼウスの娘にして、太陽神アポロンの双子の妹でもあります。オリュンポス十二神の一柱で時に狩猟をする強さや怒りっぽい性格でありつつも、純潔を守り続ける厳格さもち合わせているとされています。
〇オオミズアオの特徴・・・オオミズアオは、丸みの強い黄身がかったり、緑がかって見える薄青色の羽を持っています。大きさは羽を広げた状態で8cmから12cmほどなので、アゲハ蝶と同じくらいの大きさがあります。羽の前側、前翅の部分には赤紫色とピンクような色の縁取りがあるのが特徴です。前翅は白っぽく見えることもありますが、オオミズアオの場合には白っぽく見えたとしても必ずピンク色が入っているので、そこでオオミズアオであることを見分けることもできるでしょう。
〇似てる蛾との見分け方・・・オオミズアオと非常によく似ている蛾の種類に、オナガミズアオがいます。ただし、オナガミズアオはオオミズアオよりも青みが強く、羽の形も尖った印象を受けるので、羽の形で見分けることもできます。触覚の色も、オオミズアオは黄色なのですが、オナガミズアオの場合には緑っぽい色をしています。この2種は非常によく似ているため、一箇所のポイントで見分けるのではなく、数箇所を確認してそれぞれの特徴で判断するのが望ましいといえるでしょう。
〇オオミズアオは日本では北海道から九州に生息しているため、比較的広い地域で見ることができるとされています。4月から8月頃にかけてが繁殖期であるため、この時期であれば東京都内でも見ることができるといわれているのです。幼虫の際にはウメやサクラ、リンゴやカエデなどさまざまな樹木の葉っぱを食べて成長しますが、羽化する際には口は退化してしまうので、成虫になってからは何も食べることはありません。そのため、オオミズアオの成虫は1週間ほどしか生きることができないのです。それも個体数は少なく、絶滅危惧種とされており、レアな存在といわれるようになった理由のひとつと考えられます。