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そうだ!山に登ろう

登ってきました!あの山この山!

ゆづるはの会勉強会。

26日は、「大宰府文化ふれあい館」学芸員の井上里香先生による「牧野富太郎と万葉集~幻の植物図鑑について~」の題名の勉強会に参加した。
「万葉集」全20巻、4500首のうち、3分の1に植物の名前が登場し、その数は160種類に及ぶ。万葉集を題材に、植物の和名の起源について研究を重ねた牧野富太郎博士は、日本の植物学の父と呼ばれ、NHK連続テレビ小説「らんまん」で主人公のモデルにもなった
〇【牧野富太郎と万葉集】・・・日本最古の歌集である「万葉集」には、植物を詠んだ歌が全体の3分の1を占め、その種類は160にも及ぶ。『牧野日本植物図鑑』に記載される通り、牧野は「和名の起源」に強い関心を寄せていた。牧野にとって「万葉集」の歌は、和名研究の貴重な題材だった。草木を愛し、草木と共に生きた、牧野と万葉歌人たちの「思い」には、時代を超えて相通じるものがあり、深い共感が存在したのである。
〇井上先生には、萬葉集の中に読まれている「秋の七草」について解説いただいた。万葉集を代表する歌人、山上憶良が次のような二首の歌を読んで以来、秋を代表する草花として「秋の七草」と親しまれるようになりました。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」(あきののに さきたるはなを およびおり かきかずふれば ななくさのはな)
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」(はぎのはな おばなくずはな なでしこのはな おみなえし またふじばかま あさがおのはな)。
この秋の七草、現在の名前に置き換えると、萩=ヤマハギ、尾花=ススキ、葛=クズ、なでしこ=カワラナデシコ、女郎花=オミナエシ、藤=フジバカマ、朝顔=キキョウとなります。ここで、朝顔=キキョウ?と思われる方もいるかもしれません。現在では朝顔=アサガオですが、このアサガオ、平安時代初期に遣唐使により日本に渡ってきたといわれています。また朝顔がムクゲを指す場合もあるそうですがムクゲも中国原産で平安時代に日本に渡ってきたといわれており、平安時代の漢和辞典「新撰字鏡」(892年頃)には「桔梗、二八月採根暴干、阿佐加保」という表記があることから、アサガオ・ムクゲとも山上憶良が生きた奈良時代に野に咲いていたとは考えにくく、この山上憶良の詠んだ朝顔はキキョウではないでしょうか。ちなみに日本最古の本草書(今の薬用植物事典・918年頃)である「本草和名」には「牽牛花(アサガオのこと)、和名阿佐加保」との記述があり、このころに朝顔の指す植物がキキョウからアサガオに変化してきたのかもしれません。さて、この「秋の七草」。日本を代表する秋の花として古くから親しまれてきましたが、皆さんは野生の「秋の七草」を全部見たことがありますか?。ヤマハギ・ススキ・クズは身近に見ることができますが、カワラナデシコは岩手県・埼玉県・宮崎県・鹿児島県などでレッドデータブック(絶滅のおそれのある野生生物について記載した本)に載っていますし、オミナエシもめっきり見かけなくなってきました。フジバカマ・キキョウにいたっては環境省のレッドデータブックに載っており全国的に数が少なくなってきています。 このめっきり見ることが少なくなってきたカワラナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウには共通の特徴があります。 実は、日当たりの良い手入れされた草地が好きなのです。ですから人間の生活の場に近いところにたくさん生え、よく目にするので「秋を代表する草花」になったのでしょう。 ところが、近年開発などによって草地が減少したために、都市部では「秋の七草」を全部見るのは難しくなってきたようです。
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〇帰路ではいつも看板が気になっている十割蕎麦専門店の「一耕」に立ち寄った。
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〇政庁跡の白梅はようやく開花が始まっていたが、ほんの数本だけの開花で相変わらずの「遅い春」だった。
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by kabuto1952 | 2025-02-26 17:34 | ボランティア | Trackback
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