あれから十数年・・・祖母山の熊は。
2024年 12月 06日
〇昨夜、「ニホンオオカミは生きている」を再読していて思い出したことは、同じ祖母山系で13年前に騒動になった熊の目撃騒動のことだ。当時はTVニュースでも報道されてかなり話題になり、後日調査団が追跡調査をしたが、熊の発見には至らなかった。先日、知り合いとの会話の中で、祖母山でカモシカに遭遇し、その後姿は熊にそっくりだったとの話を聞かされた。カモシカは現在でも祖母山中に存在しているみたいだから、13年前に熊を目撃した女性は、ひょっとしたらカモシカを熊と見誤ったのかもしれないと思った。祖母山でテント泊して恐い体験をしたことがあるが、数名一緒でなら、恐い物見たさに祖母山系の山中を歩き回ってみるのも面白いなと思った(笑)・・・しかしながら問題は老いた脚力だね(笑)。
〇下記は当時の新聞記事から抜粋したものです。
Y氏 福岡県在住 会社員 30歳代 女性。
登山歴は約10年で健脚。祖母山登山は数回目、傾山方面は初めて。
日時
2011年(平成23年)10月14日(金) 午前6時30分~7時00分ごろ。天候は霧。
場所
大分県竹田市と大分県豊後大野市緒方町の境にある尾根道(登山道)で、池の原展望所よりやや宮原(尾根道と尾平・川上渓谷方面への道の分岐点)寄りの位置。標高は推定で約1400m。付近の植生はブナ・ミズナラを主とした落葉広葉樹林。
証言の概要
10月12日より2泊3日の予定で傾山→祖母山縦走のため大分県緒方町上畑から単身入山した。12日夕方、ブナ広場(尾平越近くの露営地)の手前で犬の遠吠えのような声を聞いたが、このときはあまり気にしなかった。ブナ広場泊。翌13日、古祖母→障子岳間で大型犬のうなり声のような声と、これとは別にクマのあくび(動物園で聞いたことがある)のような声を聞き、特に後者をクマだと考え、非常用の笛を吹きながら歩いた。宮原泊。翌14日、朝6時30分ごろ宮原を出発。少しガス(霧)がかかってまだ薄暗い感じだった。池の原の少し手前くらいの場所(出発から15-30分)でクマに遭遇した。
クマに気がづいた瞬間はクマは四つん這いで右を向いていたが、すぐに驚いたようにこちらを向きながら立ち上がり、このとき目が合った。1回ガオーと吠えると、そのまま左に向きを変えてものすごい勢いで走り去った。クマとの距離は、人同士だったら顔が識別でき、もし知り合いなら挨拶する程度の距離。 立ち上がった時の背丈は自分と同程度の150-160cmくらい。 あまりの恐怖に立ちすくみ、しばらく笛を吹き続けた。 姿はクマそのもので、体色は黒茶色または濃い茶色に見えた。月の輪模様があったかどうかなどは覚えていない。走り去るクマを見届ける余裕は無かった。その後、大障子岩からの下り道でも1回うなり声を聞いた。
この体験を周囲の者に話してもなかなか信じてもらえなかったが、地元に知らせておいた方が良いというアドバイスがあり、豊後大野市に通報した。

Y氏 福岡県在住 会社員 30歳代 女性。
登山歴は約10年で健脚。祖母山登山は数回目、傾山方面は初めて。
日時
2011年(平成23年)10月14日(金) 午前6時30分~7時00分ごろ。天候は霧。
場所
大分県竹田市と大分県豊後大野市緒方町の境にある尾根道(登山道)で、池の原展望所よりやや宮原(尾根道と尾平・川上渓谷方面への道の分岐点)寄りの位置。標高は推定で約1400m。付近の植生はブナ・ミズナラを主とした落葉広葉樹林。
証言の概要
10月12日より2泊3日の予定で傾山→祖母山縦走のため大分県緒方町上畑から単身入山した。12日夕方、ブナ広場(尾平越近くの露営地)の手前で犬の遠吠えのような声を聞いたが、このときはあまり気にしなかった。ブナ広場泊。翌13日、古祖母→障子岳間で大型犬のうなり声のような声と、これとは別にクマのあくび(動物園で聞いたことがある)のような声を聞き、特に後者をクマだと考え、非常用の笛を吹きながら歩いた。宮原泊。翌14日、朝6時30分ごろ宮原を出発。少しガス(霧)がかかってまだ薄暗い感じだった。池の原の少し手前くらいの場所(出発から15-30分)でクマに遭遇した。
クマに気がづいた瞬間はクマは四つん這いで右を向いていたが、すぐに驚いたようにこちらを向きながら立ち上がり、このとき目が合った。1回ガオーと吠えると、そのまま左に向きを変えてものすごい勢いで走り去った。クマとの距離は、人同士だったら顔が識別でき、もし知り合いなら挨拶する程度の距離。 立ち上がった時の背丈は自分と同程度の150-160cmくらい。 あまりの恐怖に立ちすくみ、しばらく笛を吹き続けた。 姿はクマそのもので、体色は黒茶色または濃い茶色に見えた。月の輪模様があったかどうかなどは覚えていない。走り去るクマを見届ける余裕は無かった。その後、大障子岩からの下り道でも1回うなり声を聞いた。
この体験を周囲の者に話してもなかなか信じてもらえなかったが、地元に知らせておいた方が良いというアドバイスがあり、豊後大野市に通報した。
〇熊の目撃情報が報道された後に、外西さんと一緒に、竈門神社で購入した鈴を鳴らして熊探しに行ったのも懐かしい思い出だ(笑)。
2017年に、関東の「妙法ヶ岳」に登山した時に、麓の三峯神社の博物館に、「ニホンオオカミは生きている」の著者である西田氏の発見当時の新聞記事が展示されているのを観た。

妙法ヶ岳山頂と三峯神社本殿。




by kabuto1952
| 2024-12-06 22:50
| 祖母・傾山系の山々
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