あれから十数年・・・祖母山の熊は。
2024年 12月 06日

Y氏 福岡県在住 会社員 30歳代 女性。
登山歴は約10年で健脚。祖母山登山は数回目、傾山方面は初めて。
日時
2011年(平成23年)10月14日(金) 午前6時30分~7時00分ごろ。天候は霧。
場所
大分県竹田市と大分県豊後大野市緒方町の境にある尾根道(登山道)で、池の原展望所よりやや宮原(尾根道と尾平・川上渓谷方面への道の分岐点)寄りの位置。標高は推定で約1400m。付近の植生はブナ・ミズナラを主とした落葉広葉樹林。
証言の概要
10月12日より2泊3日の予定で傾山→祖母山縦走のため大分県緒方町上畑から単身入山した。12日夕方、ブナ広場(尾平越近くの露営地)の手前で犬の遠吠えのような声を聞いたが、このときはあまり気にしなかった。ブナ広場泊。翌13日、古祖母→障子岳間で大型犬のうなり声のような声と、これとは別にクマのあくび(動物園で聞いたことがある)のような声を聞き、特に後者をクマだと考え、非常用の笛を吹きながら歩いた。宮原泊。翌14日、朝6時30分ごろ宮原を出発。少しガス(霧)がかかってまだ薄暗い感じだった。池の原の少し手前くらいの場所(出発から15-30分)でクマに遭遇した。
クマに気がづいた瞬間はクマは四つん這いで右を向いていたが、すぐに驚いたようにこちらを向きながら立ち上がり、このとき目が合った。1回ガオーと吠えると、そのまま左に向きを変えてものすごい勢いで走り去った。クマとの距離は、人同士だったら顔が識別でき、もし知り合いなら挨拶する程度の距離。 立ち上がった時の背丈は自分と同程度の150-160cmくらい。 あまりの恐怖に立ちすくみ、しばらく笛を吹き続けた。 姿はクマそのもので、体色は黒茶色または濃い茶色に見えた。月の輪模様があったかどうかなどは覚えていない。走り去るクマを見届ける余裕は無かった。その後、大障子岩からの下り道でも1回うなり声を聞いた。
この体験を周囲の者に話してもなかなか信じてもらえなかったが、地元に知らせておいた方が良いというアドバイスがあり、豊後大野市に通報した。




