平戸島での花鑑賞の目的は、「ヒメトケンラン、ウシオツメクサ、ゲンカイミミナグサ」の三種類の花を主立って鑑賞することだった。特にウシオツメクサとゲンカイミミナグサは初見の花だったので、何とか鑑賞出来たらと願っていた。
ゲンカイミミナグサ。よくもまあ希少性と言うだけで、こんな小さな花を追いかけて平戸まで走るもんだね(笑)。福岡の海岸でも存在が確認されているらしいからいつか眺めてみたいものだね。
〇ゲンカイミミナグサ・・・九州北部の海岸の砂地や草原に生える多年草。北海道や本州北部に分布するオオバナノミミナグサの変種で,頂花の花弁が短いことで区別される。従来,福岡県と長崎県にごく少数の自生地が知られていたが,土砂崩壊や漂着物による生育環境の悪化が進んでおり,絶滅寸前と推定されている。

ウシオツメクサ。これはもっと小さい花で、昨年から見つけることが出来なかったけど、今回ようやくキャッチすることが出来た。
〇ウシオツメクサ・・・海岸やアルカリ土地帯にはえる一年草。全体に多少とも腺毛がある。茎はまばらな株状,上部で枝を分け,高さ10~35cmになる。葉は線形,半円柱状で,先は鋭形,長さ1~3cm,幅は約1mm,無毛。托葉は3角形,基部は合生する。花期は5~8月。花は上部の葉腋に1個つき,短い花柄がある。萼片は卵形,背面に腺毛があり,長さ2~4mm。花弁は白色~紅色,長倒卵形,長さ1~2mm。雄蕊は(2~)5個。蒴果は卵形で,長さ5~6mm。種子はゆがんだ広卵形,褐色で,しばしば乳頭状突起があり,長さ0.5~0.7mm,周辺の翼はないものから幅約0.5mmになるものまである。
〇ヒメトケンラン・・・姫は小さいこと、杜鵑はホトトギスのことで、葉にある斑紋をホトトギスの胸にある斑紋に見立てたことに由来する。硬質の葉が1枚つき、表面に名前の由来となった白色の斑紋がある。花は萼片、側花弁が黄褐色、唇弁は鮮やかな黄色で対比が素晴らしい。唇弁は浅く3裂、側裂片は縁が立上がり、中央に3列の隆起条がある。蕊柱にある1対の小さな赤紫の点(葯?)が目のようで目立つ。

〇ツクシイバラ・・・ツクシイバラは、バラ科のバラ属に分類される植物。九州を意味するつくし(筑紫)とイバラを合わせた名前で、南九州独特のノイバラの意味である。母種のノイバラより全体にやや大きく、花は淡紅色または白色で、直径3-5cmと大きい。花序や花柄、萼に紅色の長い腺毛が密生するのが特徴で、特に花序は真っ赤になるほど密生する。小葉は5-7枚、深緑色で粗い鋸歯があり、他のノイバラと異なり小葉に光沢がある。葉裏の毛は少なく、葉軸は無毛で腺毛が生える。果実は直径5-8ミリ長さ8-10ミリ程で、花期は5-6月。四国・九州、朝鮮半島南部、中国中西部などに分布する。野原や草原、道端などに生え、森林に出ることはあまり見ない。河川敷など攪乱の多い場所によく生え、刈り込まれてもよく萌芽する、雑草的な性格が強い。
〇ヤナギイチゴ・・・ヤナギイチゴは、イラクサ科ヤナギイチゴ属の落葉低木である。日本では暖地の海岸付近に生息する。標準和名は、ヤナギのような葉を持ち、イチゴ状の果実を付けることによる命名である。中国名は、水麻。暖帯南部から亜熱帯にかけて分布する。 日本では、どこにでもある種ではないが、関東地方以西の本州、四国、九州、沖縄に分布し、沿岸部の湿っぽい常緑樹林や渓流沿いの緩く傾いた荒地、日当たりの良い道路脇、崖地などに生息する

タチイヌノフグリ、ヒメキランソウ、ハマエンドウ、コメツブツメクサ。

ツクシタツナミソウ、ニセアカシア、ギンリョウソウ、フウトウカヅラ。
〇ツクシタツナミソウ・・・ 岡山県以西、四国、九州に分布するという多年草で、シソバタツナミの変種とされている。タツナミソウの仲間は世界に200種以上あるうちの20種余が日本にあるが、その中でこのツクシタツナミソウ自生地はごく狭い範囲に限られる。

ウツギ、ヒルザキツキミソウ、ハマユウ、ミヤコグサ。

ハマユウの群生地とコオロギの「真昼の情事」。
