・・・シナガワハギ(品川萩)は江戸時代末期に品川で発見されたのでこの名があるという。「草木図説14」(1856)にエビラハギとして武蔵国の記録がある。シナガワハギ の名は「草木図説増補版」(1874)に初出。(日本の帰化植物)。エビラハギは枝上に花穂が並んで出た様子を矢をさした箙になぞらえたもの。(新牧野日本植物図鑑)。シナガワハギはクマリンを含み乾かすと芳香があるのでヨーロッパではハーブとして用いられたという。またクマリンは発酵すると微生物によって抗凝血作用の あるジクマロールに変化する事から血管拡張と血流量増大作用があり、静脈瘤や血栓症の治療薬としても用いられるという。ただし、牧草としても広く利用される ので牛のスイートクローバー中毒をひき起こす原因にもなったようだ。蜜源としても多く利用され、かなり有用な植物といえる。
・・・フウセントウワタ(風船唐綿)とは、リンドウ目ガガイモ科フウセントウワタ属多年草です。葉は緑色で細長く対生して付きます。 夏に、フクシアに似た形の白い小花を咲かせ、 秋に表面に剛毛を持ち風船のように膨れた果実を付けます。 果実ははじけると白い綿毛の付いた種子が出ます。 果実の形が面白いので、切花や生け花等に使われます。他に、風船が付く植物。別名:フウセンダマノキ(風船玉の木)。原産地:南アフリカ
・・・森の中の落ち葉の影から頭を覗かせる、白いマッチ棒のようなシロシャクジョウ。薄暗い林の中では見つけるのが難しい、身の丈5~10cm程度の小さな小さな植物です。その姿が僧侶や修験者が手に持つ錫杖=シャクジョウ(環の付いた杖)に似ていることからその名前がついたと言われ、小さいながらりんと立つその表情は、あたかも林の中の小さな妖精といったところです。
・・・ 葉柄が葉の中央に近いところに楯状につき、ハスの葉に似ていることからハスノハカズラと名づけられている。全体に無毛。葉は互生し、長さ5~12㎝の三角状広卵形。葉柄は長さ3~12㎝。雌雄異株。淡黄緑色の小さい花が複散形花序に固まってつく
〇カミガモソウ ・・・日本固有種。日本(本州・九州)に分布する。
京都府の上賀茂神社で、1920年に発見され、1925年に記載された 。全体が短毛に覆われ、特に葉はざらつくほど多くある。茎は赤紫色で多肉質であり、円柱形になる。高さ10-20cmになり、下部で多く枝分かれする。分かれた茎は横に伸びやや倒れる。葉は軟らかく有柄で、卵形か倒卵形になり、縁には鋸歯がある。花期は8月下旬から10月上旬であり、白色で5裂し、大きさは7mmほどである。生育地では9月上旬までは通常の花を咲かせるが、それ以降は閉鎖花ばかりになる。果実はやや扁平で直径6mmの広卵形になり、両面が凹む。緑色のまま熟し、上向きのまま4つに裂けて種子を露出させる。種子は茶褐色で大きさは1.0-1.2mmになる。(8月11日)。
〇ヒルムシロ ・・・
ヒルムシロは全国のため池や水田、小川などに生育する多年生の水草 。水中には線状の水中葉があり、水面にはスマートな光沢のある浮葉が浮かぶ。浮葉は水に浮かび、濡れないために水をはじく。水位が低下した場所では普通の草のように根をはって葉をもたげて生育する(陸生形)。土壌が十分湿ってさえおれば、水陸両用なのである。花期は5月から10月。
和名の由来は「ヒルのムシロ」である。あまりお近づきにはなりたくないイメージである 。沈水状態の水草は水の中から光合成の材料である二酸化炭素を吸収し、水中に酸素を放出する。結構、これが大変であるらしい。空気から直接ガス交換を行う方が簡単であり、条件さえ整えば葉を水面に浮かそうとしている。ヒルムシロの陸生形はその対応の形の1つであり、抽水植物の形態である。水際に生育する植物の多くが抽水植物であるのも、大気との間で直接にガス交換を行うことが有利であることを示しているのであろう。
〇コシロネ ・・・丈は10-40cm、葉はヒメシロネより幅広でシロネより幅が狭く、長さ3-6cmの披針形~卵形で、先端は尖り、縁には粗い鋸歯が見られますが、鋸歯先端は鋭く尖りません。花は葉腋に複数密に付き、シロネとよく似ていますが、花の形がふつうの4弁花のようで、唇形花とは呼べないような形をしています。萼の先端は刺状に尖ります。全体に小型で中部以下でよく分枝し、側枝が主茎と同高になるものを
ヒメサルダヒコ と呼びますが、分けない。
〇ホソバヒメトラノオ(白色) ・・・山地の草地にはえる多年草。茎は直立して高さ30~70cmになり,無毛かあるいは短い毛が散生する。葉は下部のものは対生、上部で互生し、広線形または線状披針形で先はとがり,基部は狭まって柄がなく、縁には少数のとがった鋸歯があり、長さ2~5cm、幅0.5~1cm。8~10月、茎の先に細い穂になった花序を作り密に花をつける。花柄は長さ1~3.5mm、短毛が散生する。萼は広披針形で先がとがる。花冠は青紫色で長さ4~5mm、筒部は長さ2mm。蒴果は球形で先はややへこみ、長さ3mm。
〇ハゼラン ・・・
南米原産で日本には明治時代にもたらされた 。メキシコ、カリブ海地域、西アフリカ、中米と広い分布域を持ち、セイロンほうれん草 の別称がある。葉は長さ数cmで多肉、互生する。夏に高さ30cmほどの茎の先に円錐花序を出し、径3mmほどの赤い5弁の花をまばらにつける。ただし
この花は午後の2 - 3時間ほどしか開かないので(そのため三時花などとも呼ばれる) 、円錐形のつぼみや丸い実の状態で見かけることが多く、線香花火を連想させる(ハゼランの名はこのイメージから)。
〇ツクシカラマツ orミヤマカラマツ 。
〇ツクシカラマツ ・・・シベ咲きの花が美しい多年草の筑紫カラマツは正確な分布が分かっておらず、ムラサキカラマツと屋久島カラマツの交配種ではないかと言われています。軽い雰囲気を持った葉と小さな花が可愛らしく、良く増えるため盆栽の下草に使われることもあります。
〇ミヤマカラマツ ・・・ミヤマカラマツは、カラマツソウ属の仲間のうちで、高山に多い種類。葉は2-3回3出複葉で、白い花糸の目立つ花を咲かせる種類はいくつかある。もっとも多いのはカラマツソウで、やはり高山帯から山地帯まで幅広く分布しているが、全体に大型で葉柄のつけねに大きな托葉があるのがポイントになる。ミヤマカラマツは托葉はない。また、ミヤマカラマツは雄しべの花糸の基部が細くなり柄状になるのに対して、カラマツソウでは下から上まで太さが変わらない。また,カラマツソウでは花期には雌しべにほとんど柄がなく、花の中心部にかたまってついているのに対して、ミヤマカラマツでは柄があり雄しべと識別しにくい。カラマツソウが日当たりのよい草原に多いのに対して、ミヤマカラマツは林の縁に咲いていることが多い。
〇アオツヅラフジ ・・・北海道を除く各地で、山野の林の縁や道端に普通に生えている落葉の蔓性植物です。円柱形で短毛が生えている茎は細く、他のものに左巻きに巻き付いて、高さ10m程に長く伸びます。葉は有柄で、卵形から広卵形で先は鈍く全縁ですが、時として浅く3裂しています。花期は7~8月、枝先と葉腋から長さ3~9cmの円柱花序に、黄白色の小花を多数つけます。雌雄異株です。花後雌花は核果となり、藍黒色に熟します。名前の由来はこの植物の蔓で葛籠(つづら)を編み、生活に利用してきたことに依ります。別名はカミエビといいます。エビとはブドウの古名で、果実に白い粉がふいているのをカビとみてついた名前のようです。 〇ヒメナミキ ・・・ ヒメナミキは北海道から九州、朝鮮・中国・シベリアに分布する多年草。沼沢地に生育し、茎は細くて柔らかく、他の植物に支えられ、あるいは上に乗って生育する。寄りかかり植物といった表現がふさわしかろう。茎の長さは50cmを超え、自らの力では立つ力はない。葉は三角形で対生し、長さ1~2cm、。脈上にわずかに毛がある。花は7月から9月、葉腋に目立たない花を2つずつ咲かせ、長さは7mm。7月6日。
〇クロヅル ・・・本州(福井県以北の日本海側、紀伊半島、中国地方など)、四国及び九州の一部地域に分布するニシキギ科のツル性植物。深山の林縁や日当たりのよい櫟地に自生し、夏にマサキに似た花を咲かせる。日本以外では朝鮮半島や中国東北部に分布。7月6日。 〇マンセンカラマツ ・・・「満鮮唐松(落葉松)」 「満鮮」は満州、朝鮮半島を意味し、本州、四国、九州から朝鮮半島や大陸まで広く分布しているという。 カラマツソウに似た多年草で草地や林縁に生え、茎は1mほど、葉は3~4回3出羽状複葉。花は白色でカラマツソウに似るが、果実は5~6個で先が尖らないところが異なる。カラマツソウの変種でカラマツソウよりもより背が高くなり、また、托葉が大きいという特徴を持つ。7月5日。 〇ナガバノサワハコベ ・・・これまで四国でサワハコベの品種とされていたが、2005年に新変種として記載された。九州初見として大分県でその生育が確認され、県内では「大分川・大野川丘陵地」や「大野川上流域」、「津江山地」などに点在している。森林伐採や植生の遷移による環境の変化により、絶滅が懸念される。今のところ、九州では本県だけで、生育地は少なく、本変種とサワハコベの中間型も採集されている。
〇緑色のコクラン。 〇ヨウラクラン ・・・ヨウラクラン は小型のラン科植物。ぶら下がるように着生し、穂状の花序を垂らす。常緑性の多年草で着生植物。複数の茎が寄り集まるように出て、下向きに垂れる。茎は短く、葉が密に出る。偽鱗茎はない。茎の長さは1-4cmになり、葉が4-10つく。葉は袴状で左右から扁平になっており、長さ1-3cm、幅は2-5mm、先端は急に狭くなって尖る。花期は4-6月。茎の先端から花序が出る。花序は長さ2-8cmで細長く垂れ、ごく小さな花を多数つける。個々の花は輪生状に着く。名前の由来は瓔珞蘭であり、花序の垂れ下がる様を瓔珞(ようらく・インドで貴族が身につける装身具)になぞらえたものである。他に紅葉蘭、檜扇蘭の名もあり、いずれも葉が扇のように広がってつく事による。前者はこれをモミジの葉に見立てたものである。この種が属するヨウラクラン属は世界に約300種があり、日本ではこの種の他に以下の種がある。
「 オオバヨウラクラン」・・・本種とよく似ているが、より大型で、特に葉幅が5-8mmと大きい。また、唇弁の形などにも差がある。本州南岸部以南に分布する。 オオバヨウラクラン。
〇ケハンショウヅル ・・・中国、九州地方には、ハンショウヅルの変種で萼の外側に淡褐色の毛が密生するケハンショウヅルが分布する。花期は5〜6月。[ハンショウヅル]・・・本州、九州の山地の林縁や林内に生える。長い葉柄が巻いてほかの木や草にからみつく。茎は暗紫色を帯びることが多い。葉は3出複葉。小葉は長さ4〜9cmの卵形〜倒卵形で先はとがり、粗い鋸歯がある。両面にとも脈上に軟毛がある。花は長さ6〜12cmの柄の先に1個つき、下向きに咲く。完全に開かない。花柄の中ほどに小さな小苞が1対ある。紅紫色の花弁のように見えるのは4個の萼片で、花弁はない。萼片は厚く、長さ2.5〜3cmで先はとがり、ふちは白い毛にふちどられる。花のあと花柱はのびて長さ3cmほどになり、毛ものびて羽毛状になり、そう果の先に残る。そう果は長さ約6mm。花期は5〜6月。同じ仲間のトリガタハンショウヅルは花が黄白色で、花柄が葉柄より短い
〇ケルリソウ、チョウセンカメバソウ ・・・双方とも、かって、日本列島がユーラシア大陸と地続きだったことを示す、いわゆる大陸系遺存植物とされる貴重な植物です。また、国内では阿蘇のごく限られた地域にだけに自生するとされ、環境省レッドデータブックでは、最も絶滅が心配される絶滅危惧ⅠA類に指定されています。双方とも葉は卵形、茎は地面を這って花柄の先に帯青白色の花をつけます。相違点は茎や葉に密生する毛にあるようです。ケルリソウには立毛が、チョウセンカメバソウには伏毛が見られます。ケルリソウの立毛はやや荒々しい感じ、対して、チョウセンカメバソウの伏毛は優しく弱々しい感じがします。
〇ナンゴクデンジソウ ・・・常緑性の水生シダ。デンジンソウに似るが、水田などの水が落とされる冬季には地上生となることが多く、根茎は径1mm前後、植物体はやや小型、節間は短く、1~5cm,葉柄は長さ2~8cm、小葉は長さ0.5~1.5cm。胞子嚢果は短い柄があって1~2個が葉柄の基部かその上に別々につき、楕円形で長さ約5mm、淡茶色の毛が密に生じる。
福岡市西区、志摩町、新宮町に10カ所程度の自生地があり 、水田、廃田、ハス田、用水路の水中のみならず、水田の畦、用水路の岸上、農道端の地上にも見られるが、一部は既に宅地開発のために埋立で消滅しており、現存自生地のほとんどが沿海地の平地であり、都市開発の対象になりやすい。
本県が北限である 。
〇ギンレイカ ・・・日本では、本州、四国、九州に分布し、山地の湿り気の多い日陰に生育する。国外では、韓国の済州島に分布する。名前の由来和名ギンレイカは「銀鈴花」の意、また別名のミヤマタゴボウは「深山田牛蒡」の意。ミヤマタゴボウの名前は、1856年(安政3年)に出版された飯沼慾斎の『草木図説』に出てくる。牧野富太郎 (1940) は、『牧野日本植物圖鑑』(初版)において、「和名ハ銀鈴花乎、又深山田牛蒡乎、而シテ此名共ニ能ク其眞ヲ顕ハサザルニハ非ザル乎ヲ想フ」と述べ、両方の名前ともこの植物の名前を表すにはふさわしいとは思わない、としている。
〇サツマルリミノキ ・・・静岡県以西,四国,九州,琉球列島及び台湾,中国南部の暖帯から亜熱帯に分布し,林下に生える常緑低木。高さ1~2m,上部でよく分枝する。葉は革質,長さ8~15cm,裏面脈上にわずかに毛があるが,特に褐色の立毛が多いものをサツマルリミノキという。花は、春から夏に咲き,白色だが、紅色もある。和名の瑠璃実の木(るりみのき)は、果実がるり色をしているところからいう。(5月17日)。
〇ユウコクラン ・・・山地の樹林下に生える多年草。 分布は九州南部以南の多年生草。草丈は40~50cmと良く似たコクランよりも大きい。 円柱形の5~15cmの偽球茎を数個もつ。葉は茎の先に2~3個、斜卵状楕円形~卵状長楕円形、主脈は5個、長さは5~20cm、 暗緑色~緑色で光沢がある。茎頂に5~13cmの総状花序をつけ、黄緑~紫褐色の花を5~20個つける。分布は九州南部以南。花期は4~6月でコクランよりやや早めに先出す。(5月16日)。
〇ゲンカイミミナグサ ・・・九州北部の海岸の砂地や草原に生える多年草。北海道や本州北部に分布するオオバナノミミナグサの変種で,頂花の花弁が短いことで区別される。従来,福岡県と長崎県にごく少数の自生地が知られていたが,土砂崩壊や漂着物による生育環境の悪化が進んでおり,絶滅寸前と推定されている。(5月9日)。
〇ウシオツメクサ ・・・海岸やアルカリ土地帯にはえる一年草。全体に多少とも腺毛がある。茎はまばらな株状,上部で枝を分け,高さ10~35cmになる。葉は線形,半円柱状で,先は鋭形,長さ1~3cm,幅は約1mm,無毛。托葉は3角形,基部は合生する。花期は5~8月。花は上部の葉腋に1個つき,短い花柄がある。萼片は卵形,背面に腺毛があり,長さ2~4mm。花弁は白色~紅色,長倒卵形,長さ1~2mm。雄蕊は(2~)5個。蒴果は卵形で,長さ5~6mm。種子はゆがんだ広卵形,褐色で,しばしば乳頭状突起があり,長さ0.5~0.7mm,周辺の翼はないものから幅約0.5mmになるものまである。(5月9日)。
〇サダソウ ・・・サダソウは、コショウ科サダソウ属に属する多肉質の多年草の1種である。葉は短い葉柄をもち、倒卵形で長さ1–4.5センチメートル (cm)、多数の小さな花をつけた長い肉穂花序を伸ばす。四国、九州、南西諸島、台湾に分布する。沖縄などには茎や葉が無毛のものも見られ、オキナワスナゴショウ(ケナシサダソウ)として別種とされることもあるが、2020年現在ではふつうサダソウに含められる。和名の「サダソウ」は、鹿児島県の佐多岬で発見されたことに由来する。別名として、サタソウ、スナゴショウ、ビロードゴショウがある。(5月1日)。
〇イワタイゲキ ・・・イワタイゲキは、トウダイグサ科トウダイグサ属に分類される多年草の海浜植物の1種である。和名は岩石地に生育し、中国原産のタカトウダイ、別名・生薬名タイゲキ(大戟)に似ていることに由来する。全体に無毛で、群生し、地下茎がよく発達し、岩の隙間などに深く伸びる。茎は太く肉質、白い液が多く乳液は皮膚をかぶれさせ、直立し、高さ30-50 cm(30-80 cm)。島嶼部のものは大型となる。葉はびっしりと互生する。
〇コウボウシバ ・・・コウボウシバ Carex pumila はカヤツリグサ科スゲ属の植物の1つ。海岸性で砂浜に生える。シオクグに似ているが背が低いことで区別できる。ただし紛らわしい場合もある。背の低い多年生の草本。地下には横に走る長い根茎があり、地上茎は間を置いて出る。葉は細長く、花茎より長く伸び、幅は2-5mmで、深緑色をしており、縁はざらつく。基部には葉身のない葉鞘がある。基部の葉鞘は朱紫色をしており、糸網を持つ
〇ウスギワニグチソウ ・・・福岡市の山地に唯一の自生地があり、アカマツ林縁に50株程度が現存する。日本では対馬に分布するだけで、九州本島では唯一の自生地で南限である。生育環境が不安定な場所に自生しており、今後、アカマツの枯死や常緑樹の繁茂により個体の減少が懸念される。常緑樹の枝切りや間伐が必要である。
ワニグチソウに近似するが、雄ずいが雌ずいより明らかに長いこと、花糸の離生部には粒状突起がないことなどで区別される 。
〇サツマネコノメ ・・・サツマネコノメ(薩摩猫の目) 植物体全体が緑色で、変種名 viridescens も「緑色になる」の意味。花茎は横に這い、先端が傾上して立ち上がり、花序をつける。萼裂片は花時には直立し、裂開直前の葯は黄色になる。九州、四国に分布する。
〇オキナワチドリ ・・・沖縄で発見され、花姿が千鳥に似ることに由来する。花は淡紅紫色だが、個体差がある。萼片、側花弁は花の上 部に小さく纏まり、唇弁には紅紫色の斑紋が入り3深裂、中 裂片は更に2裂する。日当たりの良い海岸近くの芝地には大群落を見ることが出 来る。六年前に一度朽ちる目前の花をたった一株だけ鑑賞しているが、今回は綺麗な状態の花を沢山鑑賞することが出来た。
〇ノマツツジ ・・・野間岳の麓の山にあるからノマツツジだろう、ノマツツジ(ツツジ科)別名:サクラツツジとも言うらしい。確かにサクラツツジにそっくりだと思った。森の中で可憐(かれん)な花が、ひときわ目を引く。天然の美しさ素朴さは園芸品種に無い品格がある。
〇コゴメイワガサ ・・・ 薩摩半島だけに分布する。高さ約2mの低木。コデマリによく似るが葉が短い。以前はイブキシモツケだと思っていたが、南薩摩地方の固有種だそうだ。
〇ハドノキ ・・・ハドノキは伊豆諸島、静岡、和歌山、四国、九州、沖縄の段温帯・亜熱帯に自生し、谷沿いにやや稀に生育する。葉は長さ6~15cmで三行脈が目立つ。裏面の脈は赤味を帯びることが多く、同定のポイントの1つ。
花や果実も特徴的で、枝に直接花が付いており、幹生花の様相を示している 。幹に直接花が咲き、果実が稔る幹生花は熱帯・亜熱帯の植物に見られるもので、これもそのようなことであろうか。雌雄異株で、花期は2月から4月。
〇キミズ ・・・
キミズは,暖かい地方の林の中に生える多年草。サンショウソウの仲間では最も大型の種 。茎の下部が木質化して,人の腰ほどの高さにまでなる。同じ株に雄花と雌花がつき,雌花は短い柄の先にかたまってつき,雄花は柄の先にややまばらにつく。雄花の花被片には微細な毛があり先端の突起は短い。雌花の花被片にも微細な毛がある。茎にも微細な毛がある。葉は先端が細くとがるのが特徴。よく似たものにキミズモドキがある。茎の下部は這い,茎がやわらかく,茎の毛が少ないというが,
オオサンショウソウと連続的な要素もあり実態がよくわかっていない。 〇アケボノアオイ ・・・ウマノスズクサ科。花期4~5月。九州(佐賀、長崎、熊本)。ツクシアオイの変種で花が白色のものを言う。葉は長さ6~10cmの長楕円形で基部は深い心形。表面は平坦で光沢がない。
〇オオヤマカタバミ ・・・山地の林内に生える多年草で草丈は10センチ内外。花は5個の花弁で太平洋側では普通白色だが、日本海側では薄紅色から紅色まで見られる。葉の先端は切方で中央が少し凹み角は鈍端となる。(4月1日)。
〇シロバナヒナスミレ ・・・ヒナスミレの白花品。山地の落葉樹林の縁などの半陰地から陰地の腐食地に稀に生育する。花色は白~準白まで幅はあるが白花品種として扱う。唇弁に紫条、距に紫色が残るものもある。花径 直径1.5~2㎝前後。 側弁の基部には毛がありますがそれほど多くはありません。距は 長めで先は丸い。毛は無い。花弁と同じような色の事が多い。距に僅かに紫色が残っているのでオトメタイプといえる。(4月1日)。
〇エツキクロコップタケ ・・・和名「柄付黒コップ茸」。 これ以上相応しい名前も無いでしょうね。エツキクロコップタケ属と言う少ない種数からなる属です。 黒い子実体を持つチャワンタケの一群に似ていますが、その形状は全く異なります。 地面から生えているように見えますが、実は埋もれた落枝から発生しています。(3月20日)。
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