14日は、飛梅開花のニュースが報じられたので、梅の花の鑑賞と併せて何時もの散歩道を春の風情を探して歩いて来た。
政庁跡(9:15)~観世音寺~榎社~隈麿公墓地~清明の井~大宰府天行宮~政庁跡(12:03)。歩行距離7.6km。
開花の比較的遅い「六弁の梅」は一斉に開花が始って、何時もは六弁を探すのが大変なのだが、今年は沢山開花していて、直ぐに探すことが出来た。
〇六弁の梅・・・隈麿は、菅原道真が大宰府へ下向した際に連れてきた幼い息子で、食べるものもままならない苦しい生活の末、大宰府に来た翌年、病のために亡くなってしまいました。愛する我が子を失った悲しみを、道真は漢詩「秋夜」に詠んでいます。隈麿公の墓は、道真たちが暮らした南館があった榎社から200m東の小高い丘にあり、地元の榎区の住民によって世話が続けられています。そんな隈麿墓の傍らにある梅の木が、早くも花を咲かせています。この梅の木は、昔から隈麿墓の横に植えられており、通常は五弁が多い梅の花のなか、六弁の花をつけることから「六弁の梅」と呼ばれています。(なお、この木につくすべての花が六弁なのではなく、五弁の花のなかにチラホラと六弁のものが見られます。)

太宰府天満宮境内の「飛梅」は開花は始っていたが、ほんのちょっぴりの開花だった。梅の木の上部の枝なので撮影も大変だ。

榎社境内の梅は僅かに一輪だけ開花。清明の井周囲の梅の開花は早い。既に満開の状態だった。

政庁跡の紅梅、ピラカンサ、シナマンサク、クロガネモチ。

戒壇寺のサザンカ、マンリョウ、センリョウ、マサキの実。

太宰府天満宮への途上から宝満山の展望。道端のロウバイ、境内のギンリョウヘン。

太宰府天満宮への参拝者は、休日でもあるので物凄い参拝者だった。受験シーズンでもあるので、日本人の参拝者の方が外人観光者より多いみたいだった。道路も渋滞が凄かったので、次の予定の天拝山へは行かなかった。

天満宮の境内ではチャリティーの餅つきが威勢よく行われていた。ぜんざいは一杯200円。

天満宮境内の菖蒲池から宝満山の展望。

光明禅寺は現在改築中で、一般公開はされていなかった。藍染川。伝衣塔。
〇藍染川・・・光明寺(こうみょうじ)の前を流れる藍染川は、歌枕として「伊勢物語」「後撰和歌集」「拾遺和歌集」など、多くの和歌に詠みこまれています。また、この藍染川には、能「藍染川」としても知られる、太宰府天満宮の神官と梅壺という京女との恋物語が伝わっています。
〇伝衣塔・・・鎌倉時代のこと、崇福寺(そうふくじ)にいた聖一国師(しょういちこくし)の夢枕に道真が現れ、禅の教えを問いました。そこで国師が宋(中国)の仏鑑禅師を紹介したところ、公は一夜のうちに宋に渡り、忽ちに悟りを開いて戻って来られたと云います。その証に道真が受け取ったという法衣を、聖一国師の弟子の鉄牛円心和尚が納めて建てた塔がこの伝衣塔だと伝えられています。