昨夜はまた、震源地を日向灘とす地震があった。丁度6ケ月前にも震度5強の地震が起こったばかりだ。この周辺地域の地震は、「南海トラフ巨大地震」の呼び水となる可能性も指摘されている。想定されているような「南海トラフ巨大地震」が、近々起きないことを切に祈りたいものだ。
〇22日午後9時14分ごろ、高知県、大分県で最大震度4を観測するやや強い地震がありました。高知県では宿毛市で震度4を観測。宿毛市は災害対策本部を立ち上げました。ケガ人の情報は入っていません。(午後10時50分現在)気象庁によりますと、震源地は日向灘で、震源の深さはおよそ40km、地震の規模を示すマグニチュードは4.9と推定されます。この地震による津波の心配はありません。この地震で、高知県の宿毛市と大分県の佐伯市で、震度4の揺れを観測しています。▼宿毛警察署「横揺れが20秒ほど続いた。机や棚から物が落ちるようなことはなかった」▼宿毛市の住民「横揺れが続いた。はっきりと、ぐらぐらした揺れが8回。物理的な被害は無い」▼タクシー会社「揺れはずるずるーときて、『地震だ』と思ったら、ガガガーときた」宿毛市では、午後9時45分に、災害対策本部を設置。情報収集を続けています。午後11時現在で、被害の情報は入っていません。▼宿毛市 危機管理課 有田巧史 課長「“災害対策本部”ということで、各管理職が全員参集して対応にあたっている。市民には防災アプリで状況を報告し注意喚起を行っている。それほど大きな揺れは感じなかったが、場所場所で、いろんな(揺れの)状況があると思うので、状況をしっかり確認しながらやっている。」
〇前回1月22日の地震・・・発生時刻。1月22日01時08分。マグニチュード6.6(暫定値;速報値の6.4から更新)。場所および深さ日向灘 深さ 45km(暫定値;速報値約40kmから更新)【最大震度5強】大分県の大分市(おおいたし)・佐伯市(さいきし)・竹田市(たけたし)、宮崎県の延岡市(のべおかし)・高千穂町(たかちほちょう)で最大震度5強を観測した他、中部地方から九州地方にかけて震度5弱~1を観測。
〇今後30年以内の地震の発生確率・・・政府の地震調査研究推進本部は25日、宮崎県沖の日向灘や南西諸島海溝周辺など、九州から沖縄を震源とする地震が今後30年以内に発生する確率を公表した。日向灘ではマグニチュード(M)7・0~7・5の地震が80%程度、与那国島周辺では90%以上の確率で起きるとした。M8程度の巨大地震も起きうるという。2004年にした前回の評価を、新しい知見を取り込んで改訂した。日向灘や南西諸島海溝周辺では、フィリピン海プレートが沈み込んでおり、プレートの境界や内部には蓄積されたひずみによって大きな地震が起きやすい。地震本部は、1919年以降にM7級の地震が日向灘で5回、与那国島周辺で12回発生していることなどから、30年以内の発生確率をそれぞれ80%程度、90%以上と評価した。沖縄本島の北側にあたる南西諸島北西沖ではM7・0~7・5が60%程度、安芸灘から伊予灘、豊後水道で沈み込むプレート内を震源とするM6・7~7・4の地震の発生確率は40%程度とした。
〇南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ・・・政府の中央防災会議は、科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震(以下、「南海トラフ巨大地震」という)が発生した際の被害想定を実施しています。この被害想定によれば、南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。

〇恐怖の連動型地震・・・12年に内閣府が発表した南海トラフ地震の被害想定では、最大32万3000人の死者が出るとされる。そのうち、最も多いのは静岡県で10万9000人。続いて、和歌山県で8万人、高知県で4万9000人もの犠牲者が出る。その7割は津波によるものだ。南海トラフは沿岸部から近い地点に存在しているので、津波の到達時間は限りなく短い。先述の三県に加えて、三重県、宮崎県には最長でも10分以内で到達し、沿岸から近い地点ではたったの2分しかかからない場所もある。高台へ避難することなど不可能だ。その高さも10mを超える。津波は1m級でも呑まれてしまうと死亡率がほぼ100%だから、絶望するほかない。南海トラフ地震は必ずやってくる―。だが、それは、さらなる大災害の始まりに過ぎない。冒頭で指摘された「巨大連動地震」の可能性だ。1月10日、東北大学、東京大学、京都大学の共同研究チームは、英国の権威ある科学誌『ネイチャー』において、南海トラフのどこかで巨大地震が発生すれば、1週間以内に同じ規模の地震が同トラフ沿いで再び起きる確率が最大77%にまで高まるという論文を発表した。南海トラフは東海地方沖の東側、四国・九州地方沖の西側に分けられる。どちらかで地震が起きると、その後にもう片方も同規模の大災害に見舞われるということだ。この時間差が致命的な被害を生むことになる。たとえば、自衛隊が片側の被災地での救護活動にかかりっきりだと、後発の地震には人員的、物理的に対応できない。道路が瓦礫で寸断されている場合もある。さらに、近隣の県からボランティアに訪れた人が活動している間に自分の地元が被災するケースも考えられる。実際にこのような連動地震は、前述の安政東海地震の時にも起きた。熊野海岸沖で発生した最初の地震の31時間後に、隣接する紀伊半島沖で安政南海地震が発生。いずれもマグニチュード8を超える巨大地震だった。