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そうだ!山に登ろう

登ってきました!あの山この山!

英彦山&九重山麓花散歩。

3日は、九重へ朝駆けして、大崩辻と九重表銀座のミヤマキリシマを鑑賞の予定でスタートしたが、途中で仮眠した為に、ご来光には間に合いそうにないので、英彦山を経由しての九重山麓での花散歩に変更することにした。


英彦山では正面登路と豊前坊周辺をちょこっと花散策。セッコクが綺麗に開花していた。
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ムラサキツユクサ、オオヤマレンゲ。オオヤマレンゲは24日に英彦山の花を案内することになっているが、北岳付近で月末まで開花しているのは難しいかな。
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「オオバアサガラ」の花が、この日の一番の鑑賞目的だった。今年も豪華なシャンデリアを鑑賞することが出来た。「アサガラ」は今までタデ原湿原だけで鑑賞していたが、今年になって、由布岳山麓と背振山の自衛隊道路で大木を見つけることが出来た。「オオバアサガラ」も英彦山だけでは無く、沢山の場所に存在しているだろうから、他の場所でも見つけたいものだ。
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コゴメウツギとミズタビラコ。
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英彦山から九重に向けて走る道路沿いでは、丁度ウツギが満開でとても綺麗だった。
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九重では一番先にベニバナヤマシャクヤクを鑑賞した。
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「アキタズズムシソウ」も、今回の場所では初めて鑑賞することが出来た。後から来た御婦人と花談義をしたら、「ムヨウラン」の場所をわざわざ案内してくれた。有難いことだね。この時期の九重山麓の花巡りも、大勢の方々が同じ花を鑑賞に来られている。回り方次第では、思いがけないチャンスに遭遇する。今回は、英彦山を経由しての「ベニバナヤマシャクヤク」からのスタートが上手い具合に幸運を呼んだ(笑)。
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〇アキタスズムシソウ・・・2019年8月、堤千恵、遊川知久、加藤雅啓氏によって別種のアキタスズムシソウとして発表された。セイタカスズムシソウとの違いは、唇弁の大きさが小さく、側萼片が広いこととされている。アキタスズムシは以前から知られていたが正式に発表されていなかった。今回、正式に発表されると、四国や九州のこれらの花もアキタスズムシと同じとされた。ただ、アキタスズムシの花は濃紫色や帯紫色のものが多いのに対し、西日本のものはほとんどが緑色の花で、帯紫色のものはほとんど見ない
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「アキタスズムシソウ」の近くにイナモリソウも沢山開花していた。九重では三ヵ所目の場所だ。もっと沢山の場所にありそうだね(笑)。どっちかと言えば、「ホシザキイナモリソウ」の部類に入りそうな花びらだね。
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〇ホシザキイナモリソウ・・・イナモリソウの品種で、花冠裂片が星状に細く見えるものをいう。東京都の高尾山で牧野富太郎によって発見され、昭和元年(1926年)に発表された。花冠裂片が辺縁が内側に巻き込んで細く見えるもの。花冠は筒状漏斗形でふつう5裂だが6-7裂するものも多く、多裂しているものは裂片自体が細く、さらに縁がまくれるので一層細く見える。高尾山にはイナモリソウの品種としては、ほかに葉に淡色の斑が入るフイリイナモリソウがある。
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「クジュウナミキ」は今季初めて鑑賞した。株数はかなり減少していた。「ムヨウラン」の場所を教えてくれた御婦人が、由布岳周辺にも群生があると教えてくれた。
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「マイヅルテンナンショウ」は初めて鑑賞した。今まで見たことはあったかも知れないが、あまり好きな種類ではないので全く関心が無かった。二人の男性が写真を撮っていたので、何事かと思って近づいたら、何と!!知り合いの二人だった(笑)。お陰で新種の山野草を鑑賞することが出来た。
〇マイヅルテンナンショウ・・マイヅルテンナンショウは,葉の形が鶴が羽根を広げたところに似ているので,この名がある。湿った草地に生えるテンナンショウ属の仲間。花序の付属体が長く上に向かって伸びるのが特徴。同じように付属体が長いものにウラシマソウがあるが,ウラシマソウの場合は釣り糸のように垂れるが,マイヅルテンナンショウは直立する。テンナンショウ属の多くは雌雄異株だが,マイヅルテンナンショウは雄性個体と両性個体しかなく,雌性個体は知られていない。両性個体は花序の下のほうに雌花,上のほうに雄花がつくという。日本では岩手県から鹿児島県まで分布するが個体数は少なく絶滅に瀕している。・
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〇イヌウメモドキ・・・花期は6月。山地の湿ったところに生える高さ2~3mになる落葉低木。雌雄別株。葉は互生し、楕円形または卵状長楕円形。先端はとがり、ふちには細かい鋭い鋸歯がある。本年枝の葉腋に直径3~4㎜の淡紫色の花をつける。西日本に多い。枝や葉に毛があるものはウメモドキ。 
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ミドリヨウラク。
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〇ムヨウラン・・・「無葉」の名の通り、葉を持たず自ら光合成を行なわない小型の蘭で、本州以南の丘陵や低山の林下に生えます。昔は「腐生植物」と呼ばれ腐植質などから養分を得ていると考えられていましたが、今では土中の菌類と共生して養分を得ていることが判っているので「菌従属栄養植物」と呼ばれます。地下茎から数本の地上茎を伸ばし、いくつかに分岐した先に数個の薄茶色の花を咲かせます。6弁の花弁にも見える花は、3つの萼片と2つの側花弁、それに唇弁で成り立っています。下唇弁にはぎっしりと毛が生えています。花が咲いていなければ、単に細い枯れ枝が突っ立っているだけとしか見えません。花の色には変異が多いようで、黄色っぽいものから紫色を帯びたものまで様々です。同類には他にも種類が多く、「トサノクロムヨウラン」や「エンシュウムヨウラン」などいくつかの別種があります。
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トチバニンジン、ツクシマムシグサ。
〇ツクシマムシグサ・・・ サトイモ科テンナンショウ属の植物は、いささか気味の悪いものが多いようですが、ツクシマムシグサはその中ではおとなしい感じの植物です。マムシグサは仲間が結構多いようですが、ツクシマムシグサは、九州に分布する多年草です。高さ60cm内外です。春に、地上に葉と花序を出します。普通、葉は通常1個で偽茎部は長く、全体的にマムシグサに似ています。花茎は、葉柄部と同長か短く、仏炎苞は、葉と同時またはやや遅れて開きます。舷部は、しばしば辺縁に細突起があり、基部が三角状卵形で、先は尾状に長くなり、ほぼ水平に伸びます。花序付属体は、有柄で棒状です。和名は、筑紫蛇草。
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レンリソウ、イチヤクソウ、マタタビ、アオテンナンショウ。
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タツナミソウ、クモキリソウ、サワギク。
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by kabuto1952 | 2023-06-06 05:01 | 英彦山 | Trackback

by いーさん