「霜降」の岬巡りと花散策。
2022年 10月 24日
今日から「霜降」だ。来週には1000m以下の高度の山々でも一気に紅葉が始まってくるだろう。ようやく九重の紅葉の三日間を楽しんだところだが、登山をするには最高の季節故に、頑張ってなるべく多くの各地の紅葉を楽しみたいものだ。今日は、紅葉鑑賞登山は一休みして、綺麗な海を眺めに宗像の海岸へ向かった。

登山路の途中から一緒に歩いた方が、キヌガサタケについて色々と教えてくれた。上段の写真は数日前に開花した物の残骸で、下段は今から開花する物だそうだ。実を言うと「キヌガサタケ」については全く興味が無く、11年前にGENさんの案内で、皆と一緒に城山で一度だけ鑑賞しただけで、それ以来一度も鑑賞したことが無く興味を持ったことも無い(笑)。
城山から下山後は、近くの織幡神社に参拝した。昨年の2月に「神功皇后伝承地」の神社を訪ね歩いた際に参拝した神社だが、「隠岐の島展望所」の真下の断崖にダルマギクの群生地があるのを確認していたので、開花時期には再訪してみたいと思っていた。
波が穏やかだったので、岬の先端部へは歩いて行けた。素晴らしく綺麗な海の景色に大満足!!。

「鐘の岬」の岩場には全体にダルマギクの群生地が広がっているが、開花している場所はまだほんの数か所だった。咲き始めたダルマギクがとても綺麗だった。

ホソバワダンは絶好調。岬の全域を黄色く飾っていた。

「黒崎鼻」。今回は三つの岬を周回した。既に多くの岬を訪問しているが、もっと沢山の各地の岬を周遊してみたいものだ。

「波津城」と呼ばれる波津海岸の北端部。海から昇る御来光を眺めるには最高のポイントだね。

宗像周辺の道の駅や神社への参拝を考えていたが、休日なのでとにかく車が多い。食事をしただけで、一目散に帰宅することにした。帰路では、若杉山と四王寺山に立ち寄ることにした。登山路は綺麗に整備されていた。

若杉山に立ち寄った一番の目的は「フナシアケボノソウ」を鑑賞することだった。時期的に遅いかなとは思っていたが、奇跡的にチョッピリ花が残っていた。〇フナシアケボノソウ・・・別名:ホシナシアケボノソウ。アケボノソウの1品種で、黒紫色の斑点が無いタイプ。やや湿った木陰などに稀に生える。高さ60~90cmの越年草。根生葉は大型の長楕円形で 花時には無くなっている。茎葉は卵形~披針形で先は尖る。基部はくさび形で鋸歯はなく、 3主脈がよく目立つ。
車道から登山道沿いには沢山のサラシナショウマが咲いていた。三年前に登山道の片隅で発見したハツシマランはかろうじて踏まれずに生き延びていた。三年前は開花した状態を鑑賞することが出来たので、来年は是非とも開花した状態を鑑賞したいものだ。

山ザンショウの実、コムラサキの実、マユミの実。

米の山展望台で夕陽を眺めるのが理想だが、休日でアベックの夕陽鑑賞者が大勢いるだろうと判断して、四王寺山で眺めることにした。高橋紹運墓地のモミジがだいぶ紅葉していた。
〇霜降・・・二十四節気のひとつ「霜降(そうこう)」。風がいっそう冷たく感じられ、地域によっては霜が降りる頃。暦の上では、秋の最後の節気となり、霜降が過ぎると、冬がやってきます。朝晩には温度がぐっと下がり、花壇の中や土の道には、霜を見ることができるかもしれません。そして、見上げる木々は色づきはじめています。ちなみに、木々の紅葉には、朝晩の冷え込みが関係しているのだそう。朝の最低気温が10度以下になると紅葉がはじまり、気温が低くなるほどに、葉は色鮮やかに染まっていくのだそうです。
先ずは、城山へ登ってハナヅルを鑑賞しようと思った。ハナヅルの花は過去に何回か鑑賞に行ったが、タイミングが合わずに一度も花を鑑賞したことが無かった。ピークを過ぎていたが何とか花を鑑賞することが出来た。
〇ハナヅル。・・・ハナヅル(ハナカズラ)。分類きんぽうげ科。見頃10月中旬~下旬。花は濃い紫色で美しいのだが、実は猛毒を持つトリカブトの一種である。茎は直立しているが、花の時期に茎の上部がつる状となり絡みつく。紡錘形の根には、フグ毒に次ぐといわれる猛毒がある。


〇織幡神社・・・福岡県内随一の水揚げを誇る漁師の町、宗像市鐘崎。その岬にある佐屋形山の山頂に建つ「織幡神社」は、「シキハン様」と呼ばれ地元の人々に親しまれています。主祭神の武内宿禰(たけうちのすくね)は、三韓征伐で神功皇后を支え勝利へと導きました。境内には、武内宿禰が沓(履物)を残して昇天したと言われる沓塚(くつづか)があります。鳥居のすぐ横には港があり、心地よい潮風が頰をなでます。ここには異国の釣鐘が海に沈んでいるという伝説がありましたが、1919年に引き揚げたところ、その正体は巨石だと判明。現在は神社の参道に安置されています。

「隠岐の島展望所」の直下は絶壁になっている。「鐘の岬」の先端部だ。遠目にダルマギクやホソバワダンが咲いているのが見える。前回の参拝時にはこの断崖を下りたが、現在はロープが張ってあったので、下りるのを躊躇して、岬に通じる歩道橋を歩くことにした。











by kabuto1952
| 2022-10-24 08:45
| 福岡県の山
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