薫風の宝満山八窟巡り。
2022年 03月 29日
今日は宝満山の七窟巡りをすることにした。七窟の他に、「宝満山歴史散歩」の中に記載されていた「雨宝の窟」をもう一度探してみようと思っていた。前夜に「宝満山の環境歴史学的研究」を読んでいると「雨宝の窟」は標高765m付近にあると具体的に記載されていたので、前回探した場所と標高765m付近を再度探してみることにした。結果としては、三度目のトライで「雨宝の窟」を探し当てることが出来た。休憩を含めて7時間に及ぶ宝満山の窟巡りは流石に疲れたが、心地良い風に吹かれて充実した山歩きを楽しむことが出来た良き一日だった。

気色悪い曇天の空だった。

かもしか新道を登り上がって一番目の「大南窟」に到達。

「剣の岩」と「剣窟」

「金の水」。手前の渓流の中にワサビの花が咲いていた。

「雨宝の窟」を三度目で探し当てた。蝙蝠が二羽いた。目印の石仏を見つけた時には嬉しかった。
「晋地の窟」。

「釜蓋の窟」。

コチョウショウジョウバカマが開花を始めていた。
〇コチョウショウジョウバカマ・・・従来はシロバナショウジョウバカマとして、ツクシショウジョウバカマと分けられていたが、分類学的に再検討され、両種がまとめられてコチョウショウジョウバカマと新たに記載された。山地の渓谷の林床や、水に濡れた岩壁に生育する多年草。花色に変異の多い近縁種のショウジョウバカマ(H. orientalis)の白花品に似るが、やや小型で繊細な印象を受ける。根生葉はショウジョウバカマよりも質は薄く、幅はやや狭く、葉縁が細かい波状となる。花被片の基部付近はショウジョウバカマのように膨らまない。
宝満山山頂。山頂からの展望は霞んでいた。

「法城の窟」。

「福城の窟」。

「金剛利兵衛の窟」、「無名窟」。

ラストの「宝塔の窟」。下山は中宮から膝に優しい行者道を下りた。山中の花は、相変わらずほとんど開花していなかったが、来月の中旬にでもなればミツバツツジやヤマザクラやハイノキの花が咲き乱れて山麓を飾ることだろう。楽しみな季節の到来だ。

登山口(7:21)~鳥越峠~大南窟~剣窟~金の水~雨宝の窟~晋地の窟~釜蓋の窟~宝満山頂(11:39)~キャンプ場~法城窟~福城窟~法塔窟~登山口(14:32)。歩行距離7.2km。45日。
早朝は岩屋城跡でご来光が染める満開の桜の風景を眺める予定だったが、残念ながら早朝は曇天でご来光を眺めることが出来なかった。





〇雨宝の窟(以下の文章は「宝満歴史散策」より抜粋させていただいています)・・・「竈門山旧記」によると、役行者がこの山の七窟で修行中、にわかに雨にあった時、この岩屋で雨をしのいだ。そこで役行者が「雨に宝の岩屋」と言ったためにそう呼ぶようになったのだと言う。・・・雨宝童子を安置していたと言うが、雨宝童子は雨を司る神で、右手の金剛棒をつき、左手に宝珠をを持ち、頭に五輪塔を頂く姿で、天照大神が天降りなさった時のお姿とも言われ、伊勢朝熊山の雨宝童子が名高い。現在宝満山のこの窟の前には、山内のどこからか運んできたのだろう、浮彫の立像石仏が安置されている。可愛らしくさえあるこの石仏は、禿頭で胸の前で印を組んでいるように見える。



〇コチョウショウジョウバカマ・・・従来はシロバナショウジョウバカマとして、ツクシショウジョウバカマと分けられていたが、分類学的に再検討され、両種がまとめられてコチョウショウジョウバカマと新たに記載された。山地の渓谷の林床や、水に濡れた岩壁に生育する多年草。花色に変異の多い近縁種のショウジョウバカマ(H. orientalis)の白花品に似るが、やや小型で繊細な印象を受ける。根生葉はショウジョウバカマよりも質は薄く、幅はやや狭く、葉縁が細かい波状となる。花被片の基部付近はショウジョウバカマのように膨らまない。






by kabuto1952
| 2022-03-29 20:07
| 宝満山・三郡山
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