今季最大の寒波が三泊四日でやって来る予報だ。前回の寒波では、福岡市内や近郊の山々には予報程には雪が降らなかったが、今回はそれ以上に積雪のある予報なので、今朝から構えていたが、今日一日は雪が舞うことは無かったみたいだ。むしろ想像以上の好天気で、登山をしなかったのが勿体ないくらいだった。早朝は四王寺山で御来光を眺め、観世音寺から大宰府天満宮への何時もの散歩道を歩いただけで、午後からは、明日から二日間の雪中行軍??に備えて休養日とした。果たして今夜から月曜にかけて、予報程の雪が福岡市内や近郊の山々に降るのだろうかな。今年の正月のような、宝満山~三郡山、天拝山~基山の縦走を計画しているのだが・・・。
観世音寺(8:30)~戒壇時~大宰府天満宮~観世音寺(10:20)。歩行距離5.5km。
岩屋城跡にてご来光鑑賞。
岩屋城跡で眺めたご来光。曇天で雲厚く、御来光を眺めるのは難しいかなと思っていたが、綺麗な御来光がゆっくりと昇って来た。
ご来光後は壮大な「天使の梯子」を眺めることが出来た。
〇薄明光線・・・太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象の俗称。通常とは逆に、雲の切れ間から上空に向かって光が出ることもある。おもに、地上から見た太陽の角度が低くなる早朝や夕方に見られる。世界中の人々の間で美しい自然現象と認識されており、写真撮影における人気も高い。「薄明光線」のほか、別名が多数ある。気象現象としては「薄明光線」、その他業種や地域環境によって様々な呼び名がある。
〇天使の梯子・・・天使の梯子という名称は、旧約聖書創世記28章12節に由来する。この記述では、ヤコブが夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が天から地上に伸び、そこを天使が上り下りしている光景を見たとされる。このことからやがて自然現象もそのように呼ばれるようになった。
岩屋城跡から下山後は、観世音寺の駐車場から大宰府天満宮を往復することにした。ナンキンハゼの白い実が梅の花のように見えてとても綺麗だった。宝満山の遠望を飾るナンキンハゼ。
〇ナンキンハゼの実・・・秋にできる果実は落葉後もしばらく木の上に残る。できはじめの果実は黒い殻に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような白い種子が飛び出す。
思わず触れたくなるような種子だが、この汁液にはジテルペン酸エステルなどの有毒成分を含まれる。触れれば皮膚がかぶれ、誤飲すれば嘔吐、下痢、腹痛を引き起こす。ナンキンハゼ。観世音寺の殺風景な冬の境内を綺麗に飾っていた。
戒壇時の紅白のサザンカが満開になっていた。
ボランティアグループの管理園も覗いてみる。納会には葬儀の為に参加出来なかった。来年は作業日に休まないようにして活動することにしよう。
西鉄大宰府駅も天満宮の参道も行く時は参拝者が少なかったが、僅かな時間のうちに大勢の参拝者で溢れて来た。今日は25日なので、ヨモギ入りの梅が枝餅が販売されていた。
〇ヨモギ入りの梅が枝餅・・・太宰府天満宮の参道で販売されている名物といえば「梅ヶ枝餅」。通常は白い餅生地ですが、菅原道真公の誕生日(845年6月25日)と命日(903年3月25日)にちなみ、毎月25日にはヨモギが入った梅ヶ枝餅が販売されます。
〇大宰府天満宮の縁切り橋・・・幼少のころより学問の才能に恵まれた道真公は、若くして右大臣という、朝廷内でも重要な地位まで上りつめました。その出世を妬んだ時の左大臣藤原時平に、無実の罪を着せられた道真公は九州・太宰府に流罪になってしまいます。しかし、その時、菅原道真公には将来を約束した思い人がいました。泣く泣く別れた道真公ですが、その人のことを忘れられないまま、失意のうちに太宰府で亡くなります。そのため、太宰府天満宮にカップルで参拝すると縁切りの効果があるという伝説が生まれたのです。
〇菖蒲池・・・参道よりちょっと山手(奥)にある菖蒲池と境内参道に架かる太鼓橋のある心字池周辺には、約40種3万本の花菖蒲が花をつける。期間中は夜間照明も行われ、幻想的に浮かび上がる姿も目の保養に良さそうだ。「紫は水に映らず花菖蒲」という石碑が菖蒲池からニョキニョキと建っている。これは 高浜年尾が自書によって刻まれたとされている。
今日の天満宮は「納天神祭」が開催されていた。
〇納天神祭・・・太宰府天満宮の「納天神祭」は、今年最後の天神さまの縁日祭です。本殿では、神職や巫女が1年間の無事に感謝し祈りを捧げました。続いて、境内の天神ひろばに移動して、古くなったお札やお守りなどを焼納する神事が行われました。冷たい風が吹き煙が立ち上る中、氏子会の人たちや参拝客らが、すがすがしく新年を迎えられるよう願っていました。例年多くの初詣客が訪れる太宰府天満宮では、大みそかの朝から開門して、三が日参拝客を受け入れます。分散参拝にも対応するため、縁起物を3月末まで用意するということです。
「天開稲荷神社」にも参拝。下記の写真は「奥の院」。
〇天開稲荷神社・・・天
開稲荷神社は、鎌倉時代に稲荷神社の総本社「伏見稲荷大社」から分祀された歴史ある神社。商売繁盛、五穀豊穣をもたらす「宇迦之御魂大神(うかのたまのおおかみ)」をおまつりする、九州最古のお稲荷さんです。お稲荷さんの眷属(お使い)といえば、白狐。人間の目には見えない白色(透明)をした徳の高い狐で、「びゃっこさん」とあがめられます。「天開稲荷神社」で迎えてくれるのも、巻き物と玉をくわえた一対の大きな白狐。眼光鋭くりりしい姿からは、神聖なパワーがあふれ出ているようです。本殿にお参りをしたら、ぜひ「奥の院」へとお進みください。絵馬掛けの右奥に、さらに山上へ続く石段があり、ここにも一対の白狐が座り、朱色の鳥居が並んでいます。細道を上った突き当たりにあるのが、石室「奥の院」です。
参道で見かけた実。シャリンバイ、マサキ、ネズミモチ、マユミ。