梅雨時の花咲く英彦山へ。
2021年 06月 26日




フガクスズムシソウ・・・開花個体の葉は2枚で長さは1.5~5cm、縁は波打つ。花茎は2枚の葉間から出、数個の花を付る。花は紫褐色で直径約1㎝、唇花弁は強く反巻する。側花弁が垂れる、唇弁に紫色が出る事等はスズムシソウと同じ、側蕚片が側方に開出する、唇弁が強く反巻する、蕊柱上端に狭い翼がつきクモキリソウと共通。和名は花の唇弁がスズムシの雄の羽に似ていて、富士山で初めて発見された日本固有種でフガクスズムシソウ。ブナの大木に着生することが多い。花茎の高さが5㎝程度の小型のラン。

タカネマンネングサ・・・タカネマンネングサ〈高嶺万年草〉(ベンケイソウ科 マンネングサ属) 花期は5~6月。山地の岩上に生える多年草。小さなロゼットを作って越冬する。ロゼットの葉はさじ形、長さ2~2.5cm、幅5~8mmで鈍頭。花茎は直立し、高さ10~25cmになる。

ツルアリドオシ・・・低地~亜高山帯の林内などに生え、茎は地上を這い、長さは10~40センチ。茎先に長さ1.5センチの白色の花を2個ずつ並んでつける。花冠は筒状で、先はふつう4裂し、まれに5裂する。裂片の内側には毛がある。果実は直径約8ミリの球形の液果で、赤く熟す。2個の花筒の下にある子房は、1個に合着しているため、果実は1個しかできない。葉は対生し、狭卵形~卵形で質は厚く、縁はやや波状。

ヤシャビシャク・・・ヤシャビシャクは本州・四国・九州、中国西部に分布する落葉低木。ブナなどの温帯林の老木に着生する。高木に着生するので発見しにくいこともあるのであろうが、少ない種とされている。画像を撮影した場所は、湿原の様子を記録するために、来訪すると登って写真をとる木に着生していたものである。海抜680m付近の昔植林されたと思われるクロマツの高さ3m付近であった。ブナなどの落葉広葉樹専門に着生するのではないらしい。寄生するのではなく、ただ単なる着生であり、雨の多い脊梁地帯のブナ林などならではの戦略である。ヤシャビシャクは高い木に着生するので、幹を伸ばすつもりはないらしい。ある程度大きくなると短枝を発達させ、同じ場所に葉や花を咲かせる戦略である。葉は円形から5角形であり、1.5~3cmの葉柄がある。掌状に3~5に浅く分裂し、浅い鈍鋸歯がある。両面に短毛がある。花は淡緑色で4月から5月に咲き、果実は長さ7~12mmで表面全体に毛があり、緑色に熟す。


マルミノヤマゴボウ・・・似た花のヤマゴボウは萼が白色で、雄しべの葯が淡紅色、心皮は8個に離生し果実は分果となる。またヨウシュヤマゴボウは果序が垂れ下がる。


ハンゲショウ・・・開花時期は、 7/ 1 ~ 7/20頃。上の方の葉っぱが、ペンキをべったり塗ったように白くなるのがおもしろい。「半化粧」「半夏生」「片白草(かたしろぐさ)」など、いろんな呼び名がある。花期に葉が白くなるのは、虫媒花であるために虫を誘う必要からこのように進化したのではないか、といわれている(白くて目立つ)。



