錦秋の槍ヶ岳その2
2009年 09月 24日
3日目はいよいよ東鎌尾根を越えて槍ヶ岳に突入です。大天荘からアップダウンのきつい8キロの痩せ尾根越えが待ち受けています。
キャンプ場の朝は早いです。早朝3時過ぎにはひそひそ声が四方から聞こえてきます。満天の星空が素晴らしく綺麗でした。御来光を眺めるのも登山の楽しみの一つです。
御来光が上がります。荘厳な風景でした。
今回の山行でぜひとも見たかった早朝の光景です。槍ヶ岳ががモルゲンロートに輝きます。
早朝6時にスタートして大天荘(2870m)から大天井ヒュッテ(2650m)に一気に下ります。朝方は寒さの為に衣服を着込んでのスタートになりますが、この地点で早くも長袖のTシャツ一枚になりました。
赤石岳(2768m)に向って喜作新道を歩きます。喜作新道の名称は中房温泉から東鎌尾根に通じるルートを独自で切り開いた「小林喜作」さんにちなんだものです。
ダケカンバ越しに槍ヶ岳遠景です。
西岳(2768m)への途上に「ビックリ平」なんて面白い地名もあります。アルプスの展望にビックリするということでしょうか?
赤石岳山麓を巻けば、ヒュッテ西方まであと1キロです。穂高連峰が眼前に広がってきます。
ヒュッテ西岳で休息後に水俣乗越(2470m)まで急降下して東鎌尾根に突入します。ヒュッテ西岳では玄関先のの日陰に座り込んで寝ました・・・何処でもどんな体勢でも眠れるのが私の特技です(笑)お陰でかなりの体力回復が出来ました。
東鎌尾根からの槍ヶ岳の展望です。
幾多の危険な鎖場や梯子を通過してやっと東鎌尾根の修羅場を通過します。ヒュッテ大槍から槍ヶ岳の真下を通過して槍ヶ岳山荘を目指します。
真下に殺生ヒュッテのテントの花が見えます。殺生ヒュッテにこれだけ多くのテントが設営されたのはかってなかった事らしいです。
槍の真下を通過して槍ヶ岳山荘に到達します。槍ヶ岳山荘でも650名の定員に対し1000人を超える空前の宿泊客だったらしいです。この位置から見る槍は不細工ですね。やはり山姿も遠目がいいのでしょうか(笑)
山頂まで長い行列ができていました。ピーク時は山頂まで3時間待ちの状態だったらしいです。当日のアルプス二大行列です。もう一つは山荘の食堂に並ぶ列でした(笑)
山荘の夕暮れ風景です。先月はこの槍の肩にテント泊出来たのですが、今回はテントの場所がなく山荘泊となりました。
夕焼けは期待したほど焼けませんでし。8月に見たと同じような夕暮れ風景でした。
この位置からの槍の山姿は何処かに似ていると思いませんか?・・・西千里ヶ浜から眺めた久住山にソックリです。